創業300年 浜田畳店 | お店のミカタ https://hamadatatamiten300nen.on.omisenomikata.jp/ 重要文化財建築における手縫い畳から、一般家庭の畳まで、丁寧かつ最高の知識と技術をお約束します。 【カテゴリーなし】 四天付き 御茵 Sat, 05 Dec 2020 23:12:38 +0900 2107791 https://hamadatatamiten300nen.on.omisenomikata.jp/menu/2107791 <br />仏教世界の中で、聖徳太子や聖武天皇はインド神話による「東西南北を守る神(四天王)」を信仰されていました。<br /><br /><br />聖徳太子は蘇我氏と力をあわせての、物部守屋との戦いに際しこの「四方(世の中)を護る神」の像を作って勝利を祈念したことがきっかけとなり、その後、四天王寺を建立されました。<br />四天王寺には<br />東方を護る持国天(じこくてん)、<br />南方を護る増長天(ぞうちょうてん)、<br />西方を護る広目天(こうもくてん)、<br />北方を護る多聞天(たもんてん)<br />の四天王をお祀りされています。<br /><br /><br />また、聖武天皇は「金光明経(こんこうみょうきょう)」の教えによりこの四天王によって国家鎮護(こっかちんご)の教えを信仰し、諸国に国分寺を造立されました。金光明経と四天王を祀る寺のネットワークによって国を護るというのが聖武天皇の目的でありました。<br /><br /><br />聖武天皇は、寺に四天王を祀るだけでなく、自らが座る畳にも四天(王)を配置し日常から信仰を深めています。写真は天皇が座る茵(しとね)にも四隅に四天を表現したもので、現在では特に珍しいものです。 【日記】 明治神宮本殿 明治天皇御帳台の畳を納めました。 2019/7/26 Sat, 05 Dec 2020 23:07:21 +0900 1982369 https://hamadatatamiten300nen.on.omisenomikata.jp/diary/1982369 東京の明治神宮に無事、明治天皇の御神座を本殿に納めさせて頂きました。 これは明治神宮鎮座100年記念の本殿造替事業のために行われた明治天皇と昭憲皇太后の御神体が鎮座される御帳台の畳の交換で、60年ぶりのものです。御茵・龍鬢・八重畳・厚畳の組み合わせで、構想は丁度1年前から、製作は今年の5月の初旬から掛かって7月中旬に完成しました。畳屋稼業47年で、最高の格式と技術を必要とする仕事でしたが、多くの皆さんのご協力をいただき、無事、製作と搬入となりました。残念なことながら、完成品の全景は公表出来ませんが、これからも、益々の技術向上に努めるだけでなく 、このような超特殊仕事にもしっかり継承活動を続けていく覚悟です。 【カテゴリーなし】 八重畳(やえだたみ) Wed, 20 May 2020 22:53:17 +0900 511709 https://hamadatatamiten300nen.on.omisenomikata.jp/menu/511709 八重畳とは、神社において神様のみが使われるもので、御神座の中段におかれる畳です。古来から神様は、何枚もの畳を重ねた上で鎮座されているのです。<br />上面のござと、土台になる下段の畳の間にござを6枚重ね、それらのござの縁を同じ赤い繧繝錦の模様を少しづつずらせながら側面に表れる模様を一体化し、土台を含めて畳の八段重ねを表現しています。この八重畳の工程は畳の究極と言っても過言ではありません。当店の八重畳は今では本場の京都でさえも今では見ることが少ない本格的な造作で仕上げています。令和元年夏に納めさせて頂きました東京の明治神宮の明治天皇の八重畳は、長さも5尺を超えるもので、それこそ日本一であると思われます。<br /><br />また、大嘗祭で使われる八重畳は、また別の仕様になります・ 【日記】 TTMクラブ 横浜研修会  2020/2/1~2 Sun, 09 Feb 2020 09:38:41 +0900 2030340 https://hamadatatamiten300nen.on.omisenomikata.jp/diary/2030340 2月1日(土)~2日(日)の二日間にわたり、神奈川県横浜市上郷・森の家にて、TTMクラブの研修会が行われました。参加人数33名の大所帯。全国各地から集まったいつものメンバーに加わり、新人の参加者も沢山参加されました。今回の研修の実技のテーマは「二方縁 薄畳」ということで、仕様場所や目的に応じて同じように見える二方縁の上敷きにもそれぞれの仕立て方があることを学んでいただきました。
初日午後1時に集合し、直ちに「薄畳」のレクチャーを終了後、床の間のござに使用できる紋縁付の袷(あわせ)の上敷きを研修。昔風に裏地に縦にござを使い、鏡縁という工法で幅継をして、上面に畳表を被せるものです。夕刻になり、一定時間に切り上げ、続いて神社の宮司が礼拝で使用する「軾(ひざつき)」の準備。これは一枚の畳表の長さ半分に縁を縫い、余りの表を裏に回して二重(これを袷という)にし、仕上げるものです。6時30分まで準備作業をして、夕食と入浴になりました。
午後9時から、TTM恒例の夜学が始まりました。夜学の最初のテーマは昨年行われた、「天皇即位正殿の儀」での高御座の中で使用さ<span>...</span><span>れた畳の説明から。天皇の後方に置かれた椅子のクッションの部分に厚畳と茵があったこと。その足元には繧繝縁の厚畳2枚と龍鬢の土敷き(つちしき 地敷きとも呼ばれる)の説明。そしてその上に敷かれた絹で織られた 大和軟錦(やまとぜいきん)と東京錦(とうぎょうき)の毬代(たんだい)を研修しました。普段絶対に見ることが出来ないものです。 続いて昨年の11月に行われた「大嘗祭の畳」の研修です。今回の研修にはこの大嘗祭の畳を宮内庁から依頼された東京の小宮氏も参加されましたので、特に解り易かったです。大嘗祭の主基殿・悠紀殿の内陣に置かれた寝座の八重畳の説明や縁に使用された白地の絹や麻の布地を見せて戴きました。この寝座の八重畳こそ、現在の畳の原型となるものです。 続いての夜学のテーマは「茶室の畳」です。畳の敷き方や炉の切り方、家元の歴史や違いなど、即位・大嘗祭の内容含めて盛り沢山の約4時間の講義でした。殆どの人が床に就いたのが深夜2時頃でした。</span>

明けて2日目。朝9時から昨日の「軾(ひざつき)」を仕上げています。昨日の床の間の上敷きとは縫い方も異なり、下紙も変えての試みでした。 最後に、今ではこれこそ幻となっている「畳表の本継ぎ」を研修。これは畳表の経糸で数本のイ草を掴み、経糸同志を結ぶ方法ではなく、裏も表も継ぎ目が全く見えない工法です。殆どの人が初めてでしたので、大層喜ばれました。必ずいつか役に立つことがあります。 正午前にすべて終了し、30分足らずで片付けを行い、昼食後解散となりました。
今回参加された方々には大変お疲れ様でした。また予てより準備をして頂きました神奈川県の方々にも御礼申し上げます。
さて、次回は愛知県の開催です。どうぞまた多くの参加者を期待しております
【日記】 第4回 中四国有職畳研修会 2020/1/11~13 Sun, 09 Feb 2020 09:33:22 +0900 2030338 https://hamadatatamiten300nen.on.omisenomikata.jp/diary/2030338 1月11日から13日まで高松市の香川地域職業訓練センター研修室で、第4回中四国有職畳研修会が行われました。今回の課題は、茵(しとね)です。茵とは、昔から皇族や将軍レベルの人達が使用していた綿入れの四角い敷物で、現在の座布団の原型となるものです。 今回の参加者は例年参加されている人達8人の研修となりました。11日午前9時から来賓をお招きして開会式を行い、終了後直ちに、茵についての歴史やら、約束事をレクチャーしていよいよ作業が始まりました。 畳ござ5枚を綴じ合せて糸締めする作業も、全員が大汗をかくほどのキツイ仕事でした。それを寸法に落として白い紙で包み綿を積み上げます。黒の糸を張って基準を作り、白地の錦を張る作業も、緊張する作業でした。 2日目には、後に鏡の錦がシワなど緩まないように、充分に時間をかけて張らなければならないことから、2時間程度、作業を止め、「茶室の畳」について学習して頂きました。茶室の畳について基本的な知識や工法、また家元による違いなど説明をさせて頂きました。作業は午後からまた茵に戻り、額縁の錦を縫い止めて2日目終了です。2日目の夜は<span>...</span><span>懇親会ということで、皆で外食を済ませましたが、実はホテルに戻ってからも、学習の希望もあり、今度は「即位と大嘗祭の畳について」の学習をして終了です。 3日目には額縁に綿を調整しながら入れて仕上げております。</span>

今までに四方の縁付きの仕事の基本を勉強していますので、少しの説明で仕上げてくれています。毎年毎年の研修の効果が出ていると思いました。この研修会も4回目となりましたが、勉強すればするほど、疑問が生まれ、次の課題に皆さんの期待が膨らんでいるのが大変喜ばしいことと感じました。
今回の研修会に参加された方々には大変お疲れ様でした。更なる勉強を期待しております。
【日記】 TTMクラブ 京都研修 2019/6/29~30 Sat, 17 Aug 2019 17:02:33 +0900 1982370 https://hamadatatamiten300nen.on.omisenomikata.jp/diary/1982370
6月29日、30日の両日、京都市内でTTMクラブの研修会が開催されました。参加人数は20名。関東から南は沖縄から参加されました。
初日の29日は、午後1時に東本願寺前に集合して、京都迎賓館と京都御所を参観しました。どちらも普段から一般公開され簡単に参観することが出来るようになっていますが、なかなか機会が作れないことが多いのが現状だったんです。京都迎賓館では畳以外にも素晴らしい職人技を堪能することができ、また大広間に敷かれた畳の重厚感にも触れ感動をしました。 京都御所では、紫宸殿や清涼殿、御常御殿などから平安時代から現在までの畳の変遷に触れながら、歴史を身体で学んでくれました。 その後伏見の「月の蔵人」で夕食をとった後、定宿に戻り、夜学がはじまりました。夜学は、翌る日に見学予定の大徳寺の茶室見学のために、茶室の見方などのレクチャーを深夜2時までしっかり勉強しました。<span>...</span>

2日目の30日は朝から雨の中、大徳寺塔頭の黄梅院と瑞峯院を訪れました。黄梅院では、「昨夢軒」と呼ばれる四畳半の有名な茶室と品のある寺院の庭園などを拝観しました。瑞峯院では、滅多に見ることができない、逆勝手三畳台目向切りの「安勝軒」、また国宝「待庵」の写しである「平成待庵」も住職の案内で茶室の室内にまで入って見学させていただきました。今回の茶室の勉強の目的は、まずは茶室の構造を知るためのもので、茶道口からにじり口など亭主や客の進入路の知識、炉の切り方の違い、天井の見方、腰紙の様子、釣り棚や小板など、昨夜に遅くまで勉強した内容のものを現場で確認して覚えるという目的でした。ここには普段から見学できない茶室もありますが事前に申し込みをし、薄茶も頂き、京都らしい緊張感を味わえました。この日は特に大雨でしたが結果、庭の木々や庭石が雨に濡れて生き生きとした様子でとても美しい景色を楽しめたのも、思い掛けない感動でした。その後、都ホテルで昼食をとり、2時頃解散となりました。
参加されたメンバーの方々には大変お疲れ様でした。次回もご参加を期待しています。 次回の開催は神奈川県の予定です。またしっかり勉強して下さい。

【カテゴリーなし】 御神座(ごしんざ) Sat, 17 Aug 2019 16:35:38 +0900 511655 https://hamadatatamiten300nen.on.omisenomikata.jp/menu/511655 <span>上から、お茵(しとね)、龍鬢(りゅうびん)、八重畳(やえだたみ)、厚畳(あつじょう)の組み合わせです。御神座とは、神様のみが鎮座される畳です。「神いますが如く」と言われるように、神様が鎮座しておられるという設定で畳が敷かれ、この上に御神体が安置されます。御神座のスタイルは神社によって様々ですが、作法としては昔から使われた素材、形状、手法とも同じものでなければなりません。これが有職(ゆうそく)です。<br />おかげを持ちまして、令和元年七月 東京渋谷区の明治神宮本殿において、明治天皇の御帳台の御神座を修めさせていただきました。<br /></span> 【日記】 第2回 沖縄畳研修会 2019/5/17~18 Sat, 17 Aug 2019 16:24:37 +0900 1982363 https://hamadatatamiten300nen.on.omisenomikata.jp/diary/1982363 5月17〜18日、沖縄県立博物館の会議室にて、第2回沖縄畳研修会が開催されました。今回の参加は10名。課題は多くの寺院で使用される「四天付き拝敷き」です。<br />沖縄では江戸時代の琉球王国の時代に、京都の臨済宗妙心寺派が布教にこられ、多くの臨済宗の寺院が存在します。この四天付き拝敷きは、この臨済宗の寺院で礼拝の座具のひとつで、最も重要な敷物として使用されます。是非とも、この拝敷きの勉強をして頂きたく今回の課題となりました。殆どの方が全く初めての経験でしたが、説明をきっちり聞かれ、どなたの作品も優劣をつけ難いほど上手に仕上がりました。<br />今回で2回目の研修会となりましたが、今後の益々の上達ぶりに期待したいと思います。 【カテゴリーなし】 ミニ畳 Fri, 08 Mar 2019 23:33:44 +0900 1930128 https://hamadatatamiten300nen.on.omisenomikata.jp/menu/1930128 人形などの飾り台にいかがですか? 当店のミニ畳は他店には見られない、伝統的な有職縁を使用しています。 【日記】 TTMクラブ 長崎研修会  2019/1/26~27 Wed, 06 Feb 2019 19:57:14 +0900 1919980 https://hamadatatamiten300nen.on.omisenomikata.jp/diary/1919980 <br />1月26日~27日 長崎県諫早市の「いこいの村長崎」においてTTMクラブ研修が開催されました。北は東京から南は沖縄まで参加人数、新人も含め32人。 今回は、会場に畳作業台2台置いて京都式の畳と関東式の畳の造り方を、比べるかたちで手縫い頭板入れの畳造りを研修して頂きました。また畳表は特別に動力中継ぎ表を使用し、参加者全員に裏面の髯のむしり方や、框部分の取り扱いも勉強して頂きました。<br />頭板の爪の取り方の違い。板締めの方法の違い。畳表の框部分の取り扱いの違い。口ござを入れて肘締めをする関東式に対し、口ござは入れずに裏から足締めをする京都式の違い。返し藁の入れ方の違い。框縫いの違いなど、多くの比較を研修され、又は体験されました。それぞれ針の進行方向による仕上がりの違いなど、双方の畳造りの違いの根拠を考え状況に応じて、畳の仕上げ方を考える基礎知識になったと思います。 夜学は午後10時から深夜2時まで。前日に福岡畳工業組合青年部の勉強会で私が講演した「職人目線でみる畳の歴史」の説明をしました。こちらのメンバーでも過去に説明していない内容も多くあり、興味深く勉<span>...</span><span>強してくれました。今回は特に若い新人も数人おられ、衝撃的なことばかりで、相当気疲れしたかもしれませんね。</span><br /><br />今回の幹事をお願いしました長崎チームの皆さんには地元のイベントに続き、メンバーのために大変ご苦労さんでした。有難うございました。<br />次回のTTMは、久しぶりの「京都」です。次回もしっかり研修してください<br /><br /> 【日記】 福岡県畳工業協同組合 講演  2019/1/25 Wed, 06 Feb 2019 19:50:32 +0900 1919979 https://hamadatatamiten300nen.on.omisenomikata.jp/diary/1919979
1月25日午後4時から、福岡県の都久志会館において、福岡県畳工業組合青年部の勉強会ということで、講演をさせて戴きました。 「職人目線でみる畳の歴史」というテーマで約1時間40分、青年部や親会の役員さんもお越しになり30数名のご参加を頂きました。
普段、畳の歴史と言えば多くの学者が調査した歴史の話はよく聞きますが、今回はそれをもっと職人目線で掘りおこし、書籍やネットで絶対に書いていない話をさせて戴きました。 弥生時代と思われる一番古い藺草の筵が発見されたのが、この福岡県であったこと。草を編んだものや織ったものを組み合わせて畳が形成されていること。奈良正倉院に残る聖武天皇御床の畳の構造や、現在の敷布団や座布団に移行するまでの畳の話も説明をしました。それに加え今年行われる天皇即位の際に使用される畳、秋の大嘗祭の畳の説明。平安時代から安土桃山時代にかけて宮中や殿中で使用していた畳が庶民に使われるようになった経緯において、有職の畳を簡略化して現在の畳の造り方に変わったことなど。2時間近い話でしたが、皆さん真剣な眼差しでお聞き頂いたように感じました。

時間の関係で話そびれた内容も多くありましたが、聴講された皆さんには改めて畳の価値観を見直してくれたことと思われます。福岡県畳工業組合の今後の活躍に期待いたします。

【日記】 第3回 中四国有職畳研修会 2018/9/29~10/1 Fri, 26 Oct 2018 11:03:40 +0900 1883066 https://hamadatatamiten300nen.on.omisenomikata.jp/diary/1883066 9月29日から10月1日の3日間、香川県高松市の国分寺会館で第3回 中四国有職畳研修会が行われました。今年は例年になく参加者は少な目でしたが、本式有職の四方縁厚畳をすべて板入れで作りました。有職についても初めての経験の方もおられたようですが、丸3日間奮闘され、皆さん立派に仕上がりました。今回の四方縁には、細部に亘って慎重に作業を進め、特に折り重なる紋縁の厚みを吸収できる私の秘技も学んでいただき、完成度の高い厚畳となりました。
初日には、香川県議会や県庁の部長らの来賓の元、開会式が行われ、伝承の大切さをごあいさつの中でお話しいただきました。また最終日には参議院議員の三宅先生や四国新聞の取材など多くの方々に関心を持たれ、研修会の今後に華を添える形になってくれました。
<span>...</span>

この研修会は今年で3年目ですが、益々参加者の意識が高まり、今後も多くの方にこの機会を利用され、業界の底上げを行うことで畳屋としての誇りを持っていただけたらと考えます。
何時ものことながら、準備からお世話まで大変なご苦労を頂きました高松の山下畳商店様には深く感謝し、報告とします。
【日記】 TTMクラブ 福井研修会 2018/6/15~16 Fri, 26 Oct 2018 10:57:54 +0900 1883063 https://hamadatatamiten300nen.on.omisenomikata.jp/diary/1883063
6月15日〜16日、福井県鯖江市でTTMクラブの研修会が行われました。 今回は福井県で製造されている有職の高麗紋縁の工場と、無地縁を中心とした光輝縁(こうきべり)の製造されておられる工場の2社を訪問研修いたしました。 15日の初日、午後1時に鯖江市に集合し早速、宿泊所のバスをお借りして紋縁を専門に製造されておられる(有)中村機業場を訪れました。そこには日頃よく仕事でお世話になっている数種類の高麗紋縁が機械で織られていました。白大紋、茶中紋、七宝紋など、製織から糊付けまで丁寧な作業で製造されており、奥の棚には昔から特別注文された家紋や寺紋の型紙も沢山あり、参加のほとんどが驚くばかりでした。製造過程の丁寧な説明に加え、私たちからの多くの質問や要望もお聞き頂き、益々業界としても安定した供給をして頂けるものと確信しました。
そのあと宿に戻り夕食後は恒例の夜学です。前回からメンバーに送っていたTTMクラブの100問題集の説明や、勉強されてきた成果を発表されて、過去の勉強の確認を大いにされた模様です。今回のこの問題集は、今までの勉強をさらに深めるきっかけとな<span>...</span><span>り、技術と共に伝承しなけばならないものばかりです。メンバーの更なる向上を期待するものです。</span>

16日、二日目は午前9時30分から、無地の光輝縁を専門に製造されておられる石田織布株式会社を訪れました。この会社も昔から、丁寧に綿の縁や麻の縁を製造されています。光輝縁は、糊と蝋を付けることで艶と強度を保つ工法が重要であることなどの説明を受け、伝統の綿生地の色縁や、化繊の色縁など、これも沢山の工程と商品を見せて頂きました。 今回の2社の研修は、我々畳製造者には勿論のこと、製造されるメーカーさんにも大層喜ばれ、直接的な情報交換の必要性も感じた事になりました。我々が毎日仕事で触っていた畳縁を、糸の一本一本に細かな神経を注いで作られておられる職人さんの心意気も感動として受け止め、明日からの仕事に大いに影響を受けて研修を終わりました。 今回お世話になりました、中村機業場様、石田織布さんには大変ありがとうございました。

【お知らせ】 奈良県で畳の入れ替え、張り替えなどお受けいたします。綺麗な畳をお楽しみください。 Wed, 02 May 2018 20:08:24 +0900 1818061 https://hamadatatamiten300nen.on.omisenomikata.jp/ 奈良県で畳の入れ替え、張り替えなどお受けいたします。綺麗な畳をお楽しみください。 【お知らせ】 神社、お寺の格式ある畳は何でも相談下さい。県外からのご注文もお引き受けします。 Wed, 02 May 2018 20:06:52 +0900 1818060 https://hamadatatamiten300nen.on.omisenomikata.jp/ 神社、お寺の格式ある畳は何でも相談下さい。県外からのご注文もお引き受けします。 【お知らせ】 茶室の畳も相談してください。流派に関わらず、炉縁周りも丁寧に仕事させて戴きます。 Wed, 02 May 2018 16:31:18 +0900 1818059 https://hamadatatamiten300nen.on.omisenomikata.jp/ 茶室の畳も相談してください。流派に関わらず、炉縁周りも丁寧に仕事させて戴きます。 【カテゴリーなし】 京都の手縫い技術 Mon, 19 Feb 2018 09:10:52 +0900 511680 https://hamadatatamiten300nen.on.omisenomikata.jp/menu/511680 本場、京都の手縫い技術は、繊細な気配りで、素材の持ち味を最大に活かす歴史的かつ最も優れた工法です。その技術は、例え機械を利用しての縫着であっても、活かされるものであります。<br />また、当店は、かつての京都修業時代に、京都御所や二条城などの宮内庁の仕事も経験しています。その後も畳の研究を重ね、現在では、それらの知識と伝統技術を日本中の多くの若者に継承活動を進めています。&nbsp;<br /><br />どうぞ、他店と比較する意味に於いても是非、浜田の畳を味わって下さい。&nbsp; 【日記】 TTMクラブ  沖縄研修会  2018/1/26~27 Sun, 04 Feb 2018 14:17:10 +0900 1776818 https://hamadatatamiten300nen.on.omisenomikata.jp/diary/1776818 <br />沖縄TTM研修会が、26~27日に開催されました。26日の午後に集合し、先に沖縄独自の畳表 、沖縄ビーグ表を研修しました。現在ビーグ表を植え付け、機織り、そして畳作りをされている兼城畳店さんにお話を聞きました。い草の田圃にも案内していただき、常に水がたっぷり入ったようすを勉強しました。次には組合事務所で植え付けから刈り取りまでの行程の説明を受けたあと 、現在では殆ど稼働していない足踏み手ざしの機械を使ってのビーグ表の機織りを見せてもらいました。特にここでは、私たちが耳組や縦糸のかがりに関心をもったために、兼城さんが指導していただき、各自面白く研修しました。ビーグ表の研修は、予想していた以上に盛上がったようでした。 夜学では、事前に渡しておいた特級の100問題について、各自から質問攻めのあうくらいでしたが、それぞれが専門書や直接メーカに聞くなどして、かなり勉強が進んでいたので 、殆どの問題に補足の説明をしました。この100問題は、答を出すまでに様々な内容について供に勉強する機会をつくるのが目的です。畳作りに加えて確かな知識を持つことが必要であるため<span>...</span><span>の企画でした。会場の都合で夜中の1時に終了しました。</span><br /><br />27日は、首里城をガイドさんの案内をいただき、琉球が中国との交流、薩摩藩との交流の後、やがて日本の領土になった経緯などを学びました。よって、座敷にはビーグ表に高麗縁の畳も多くあり、日本との関係を感じました。<br />今年の沖縄はとても寒い日が続きましたが、TTMは熱い気持ちを感じました。今回の幹事をしていただいた高江洲君には、大変お世話になりました。お疲れさまでした。<br />次回のTTMは、福井県です。また皆さんの参加をお待ちしています。<br /><br /> 【日記】 沖縄畳研修会 2018/1/24~25 Sun, 04 Feb 2018 14:10:39 +0900 1776816 https://hamadatatamiten300nen.on.omisenomikata.jp/diary/1776816 沖縄那覇市で初めての畳研修会のために、昨日から沖縄を訪れ今日の1日目が終了しました。<br /> 今回の研修会は9名。沖縄の方を始め、香川、東京のTTMメンバーも参加されています。<br /> 課題は京都式新調畳造りです。本格的に頭板を入れ、平刺しでは、細紙を入れての作業です。手縫い仕事に慣れていない方もおられ、皆さん、午後7時にクタクタで返し縫い前後で終了しています。<br /> 明日2日目はこの続きで仕上げ、京都の畳造りの神経細かい作法を学んでくれることでしょう。明日、また午前9時から頑張りましょう。 【日記】 第2回 中四国有職畳研修会 2017/8/31~9/2 Mon, 11 Sep 2017 10:56:13 +0900 1710729 https://hamadatatamiten300nen.on.omisenomikata.jp/diary/1710729 <br />8月31日から3日間にわたり第2回 中四国有職畳研修会が開催されました。<br />初日には開校式が行われ、香川県議会副議長 竹本 敏信 様 香川県商工労働部長 安藤 照文様 の ご挨拶を賜わりました。<span>...</span><span> 竹本様 安藤様 お忙しい中のご臨席 誠にありがとうございました!</span><br /><br />今年も 奈良県から TTMクラブ代表 浜田賢司 先生 を講師にお招きして みっちり 畳の手縫いのお勉強しました。<br />3日間の前半は京都式新調畳です。本格的できめの細やかな京都式の新調畳の作り方を学びました。皆さん、今までの経験以上の知識と理解を得られてしっかり勉強されました。<br />2日目の午後からは、寺院で使われる厚畳(二畳台)です。これも有職本式で最初から学び皆さんとても上手に仕上がりました。そして、各夜の夜学も充実し、3日間の研修を終え皆さんとても満足感でいっぱいでした。<br />また、参加者全員が、次回も開催されますことを祈願して、解散となりました。<br />皆さんお疲れ様でした。<br /><br />香川県高松市  山下畳商店  山下真知子<br /><br /><br />